『UDCすみだ』は、「公・民・学」が共同で設立・運営する組織です。〈大学のあるまちづくり〉を実現するためには、地域社会に必要な公的サービスを担う「公」、地域の活力と魅力の向上を担う「民」、そして専門知識や技術を基に先進的な活動を担う「学」が、従来の枠組みを超えて連携する新たなまちづくりの仕組みを構築する必要があります。
それぞれが共に力を合わせて〈すみだの未来〉をつくるためには、様々な構想の設定や実現に向けて、関係機関との調整、制度の改善や上位計画へのフィードバック、フォローアップが必要です。
また、一度設定した目標や施策を、めまぐるしく変わる社会の状況に応じて再検討し、柔軟な姿勢で見直し・変更しながら運用していくことも重要です。各団体の協力・連携を継続して維持し、共に構想を推進していくためのプラットフォームとして、UDCすみだが設立されました。
UDCとは、アーバンデザインセンター(Urban Design Center)の略称です。「公・民・学」が連携するまちづくり組織として、構想対象エリアに拠点施設を構え、将来ビジョンの検討や都市空間のデザインマネジメント等のハード面、まちづくりの担い手育成や地域デザインプログラム等のソフト面、双方のアプローチから、総合的なまちづくりに取り組みます。
UDCは、2006年の柏の葉アーバ ンデザインセンター(UDCK)創設時に構想された「課題解決型= 未来創造型まちづくり」のための公・民・学連携のプラットフォームです。 行政都市計画や市民まちづくりの枠組みを超え、地域に係る各主体 が連携し、都市デザインの専門家が客観的立場から携わる新たな形のまちづくり組織や拠点として、UDCアジェンダのもとに全国に展開しています。
墨田区内初の大学として、旧曳舟中学校・旧西吾嬬小学校跡地及び旧すみだ中小企業センターに、iU情報経営イノベーション専門職大学が開学、千葉大学墨田サテライトキャンパスが開設されました。このエリアでは隣接するあずま百樹園と大学キャンパスの屋外空間を一体的に整備し、地域に開かれたオープンなキャンパスとなることを計画しています。大学が地域社会の発展と人材の育成に貢献することを目指し、墨田区と両校は包括的連携協定を締結しました。
「変化を楽しみ、自ら学び、革新を創造する。」を教育理念に掲げ、4年間で情報通信技術と経営に関する知識・スキルを活用し、国際社会と地域社会でイノベーションを起こす、革新を創造する能力を身に付ける教育を行う。「ICT×ビジネス×グローバルコミュニケーション」をカリキュラムの柱とし、起業を目指す。インターンシップにより、現場での課題発見や課題解決を通じて、システム開発・保守、新規提案、実装などの専門知識と実務を身に付ける。
千葉大学の先進的なデザイン教育と実践の場となる国際的・学術的な研究拠点。デザイン・都市環境・建築・ランドスケープ・イメージングの5学科が相互連携し、イノベーション創出に向けた分野横断型の研究を行う。地元企業と連携した多様で実践的な研究にも取り組む。墨田区という日本の伝統的なエリアを活用し、海外から短期留学生を対象とした、日本の最先端技術を学ぶグローバルプログラムも実施予定。
千葉大学墨田サテライトキャンパス1階に、UDCすみだの拠点が誕生します。区民や地元企業と連携し、まちなかの賑わい再生を目指し、賑わい・憩いの場として、様々な活動を通じた交流・人材育成の場として、そしてまちづくりの情報発信拠点として、活用できるスペースです。
DCすみだの活動エリアは、まずは大学のある京島・文花地区及び押上地区、それらに隣接して流れる北十間川沿いを対象としています。将来的には墨田区全域で、さらには隣接する区と連携をして、様々な取り組みを行っていく予定です。