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この公開講座は、墨田区と千葉大学が共同で企画・実施する区民向けの公開講座です。11学部19大学院を擁する千葉大学が持つ様々な知見や成果などを専門家がわかりやすくお伝えします。
6月21日(土)に開催した第11回公開講座、区民の皆さんだけでなく、専門職の方々にお越しいただきました!
今回は、在宅介護に関するお話です。 講師は、千葉大学フロンティア医工学センター長をされている兪文偉(ゆ ぶんい)先生。 先生が所属するフロンティア医工学センターでは、医師と工学者が一緒に医工学を研究しているとおり、現在の医療現場において、医学と工学は密接に関わるものとして定着しています。 今日のお話では、介護には本人の自立の尊重が大切なことを学びました。 在宅介護に工学(ロボットなどの介護支援)を活用するには、カメラ機能の動作によるプライバシーの問題等も考慮する必要があります。 それだけではなく、本人の意思に沿った介護支援ができるようにすることも欠かせません。 一つに、排せつ支援の事例を挙げると、本人の意思にかかわらず、定時ごとに排せつを促す「定時誘導」というサポートがありますが、本人の排せつ意思にかかわらず、トイレに行くことで、介護サポートを行います。 排せつ支援に工学の力を取り入れると、便意・尿意をデータ数値化したうえで、排せつ誘導ができ、本人のトイレに行きたい意思を尊重しつつ、介護が支援できるということです。 ロボットや機器は、今、被介護者の意思を尊重しながら支援することが可能となりました。
日本は、世界でも高齢化率に関して、トップランナーであり、令和7年版高齢者白書では高齢化率は29.3%と高い水準であります。 高齢社会に直面し続ける日本にとって、とても先進的な講演内容となりました。
独居や高齢世帯が住み慣れた地域で最期まで住み続ける社会を実現するために、在宅リハビリテーション・ケアが不可欠です。在宅リハビリテーション・ケア支援対象者(以下対象者)の状態をできるだけ非拘束、非侵襲的に検知し、対象者の意思、状態に合わせて、対象者の自律・自立を最大限に尊重した支援を確実に行う必要があります。一方、在宅療法士、在宅介護人材が不足しています。
本講演は、在宅リハビリテーション・ケアを支援する技術の機能性、安全性の仕様、及び倫理面の考慮事項を整理し、その現状、医・看・工連携によるアプローチとその分野の将来展望を紹介します。
<公開講座概要> 【日時】 令和7年6月21日(土)10時00分〜11時30分 【場所】 千葉大学墨田サテライトキャンパス3階(墨田区文花1-19-1) 【講師】 フロンティア医工学センター 兪 文偉(ゆ ぶんい)教授 【定員】 70名 ※定員を超える場合は墨田区民の方を優先 【申込】 ロゴフォームによりお申込みください。
【問い合わせ】 墨田区企画経営室行政経営担当 TEL 03-5608-6230 Email GYOUSEI@city.sumida.lg.jp
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